歳をとって胃が小さくなり、旅館で出てくる夕飯が多すぎるので考えただけで胃が痛くなる。
旅館の評価基準の一番にあげられるのが食事の量と質であるらしい、だから、これでもかこれでもかと御馳走が出てくる、若いときにはそれで満足したものだが歳をとるにつれ荷が重くなって来た。昭和一桁生まれは出された食事を残すことに耐えきれない抵抗感がある、年寄りがずんずん多くなって来た昨今、旅館も考え方を変えたらどうだろう。年寄りなど来てくれなくても良いというのならそれでいいが、今時日本の消費を下支えしているのは年寄りである。そんなことを考えていたところ『オヤ!』と目についた新聞広告があった、山口県下松の「笠戸島ハイツ」という宿で宿泊プランの一つに『夕食は少量でという方向けのプラン」があり「これはいい」と思わずつぶやいた。元は国民宿舎の小さな宿である、しかし、時代に合った好プランを実現した先見性に敬服した。量は少なくて良い、その土地で穫れた旬の味を味わえれば、それが一番いいのだ。量を少なくして宿賃安くしろと言うのではない、
これからは年寄りのニーズを察知した心配りのある宿屋が繁盛するだろうな、と、勝手なことを考えている。